プレミアアンチエイジングでは、様々なライフイベントと仕事を両立しながら活躍し続けられる働く環境の整備が進んでいます。今回は、産休育休取得率100%※、復職率100%※を支える「働きやすさ」と、社員一人ひとりの「働きがい」を後押しする環境づくりに挑戦する武田さん、加藤さん、坂下さんに、具体的な取り組みや想いを語っていただきました。
※女性社員の取得率・復職率
武田: 私は人事として、日々社員の声や人事戦略をもとに制度の見直しや情報発信を行っています。今回の「産休育休ガイドブック」は、当事者である社員の方々と話す中で、「安心して産休・育休に入ってもらい、そして安心して戻ってきてもらえるようにしたい」という想いから生まれました。制度そのものだけでなく、その前後のコミュニケーションをよりスムーズにすることで、社員が安心してキャリアをつないでいけるようにしたいと考えています。制作にあたっては加藤さんにもたくさん協力してもらいましたね。
加藤:そうですね、私は普段はブランドに関わるデザイン業務が中心なのですが、社内プロジェクトのデザインも担当することが多く、今回は武田さんと一緒に「産休育休ガイドブック」の制作に挑戦しました。カルチャーブックなどのデザインも担当しているのですが、デザイン次第で、全体の印象や社員の皆さんの受け取りやすさも変わってくると思うので、そういう意味では、デザインを通じて環境づくりをしているといえるのかなと思います。
坂下:私はサステナビリティ推進の担当として、社員の皆さんがプレミアアンチエイジングで働き続けたいと思えるような会社を目指して環境づくりに取り組んでいます。社員エンゲージメント向上をテーマとした活動もしていて、様々な全社イベントを企画・運営しています。お二人にもよく協力してもらっていますね。
武田:私は「一人ひとりが自分の状況に合わせて柔軟に働きながら、前向きに力を発揮し、やりがいを感じられる」そんな環境が理想だと感じています。当社ではフレックスタイム制度を採用しており、プライベートとの両立や、産休・育休、介護などのライフイベントを経ても働き続けやすいという声を多く聞きます。また、昨年4月にはコアタイムを1時間半短縮しました。これも、社員一人ひとりがさまざまなライフステージを迎えながらも、自分らしく活躍できるための基盤づくりの一つだと思っています。
加藤: 私も当社のように生活や趣味と仕事のバランスを取りやすい環境は、「働きやすい」と感じます。サーフィンが趣味で、3年ほど前に海の近くに引っ越しました。週に1日のリモートワークの日は朝一で海に入ってから仕事を始めたり、フレックスタイム制度を活用してピークを避けて出社したり。制度を活用することで「自分らしく働けること」が私にとっては仕事の活力にもつながっています。
坂下:私は子育て中なので、リモートワーク制度やフレックスタイム制度にはとても助けられています。一方で「活躍し続けられる」ことも大切だと思っているので、自分の可能性を広げられる環境かどうかも重要だと考えています。子育て中であっても、挑戦したいと思ったらどうすればできるかを考え、それに周囲も巻き込まれてくれて、一緒に実現していける文化が当社にはあると感じています。
坂下:私が産休・育休を取得した3年ほど前は、まだ数人というタイミングでしたが、その後も毎年取得される方がいて増えてきましたね。
武田:はい。そんな状況もあって、人事部として産休・育休を経ても活躍し続けられる環境をしっかりと整えようと動く中で生まれたのが「産休育休ガイドブック」です。
武田:社員の妊娠から復帰までを広くサポートするツールです。もともとは、 人事部で「働きやすさ」や「働きがい」を考える中で、産休・育休に関する相談先や社内制度・手続き内容等の情報が点在しており、コミュニケーションの流れが設計されていないという課題がありました。また、実際に社員から「妊娠が分かっても、まず誰に何を伝えればいいのか分からない」という声も寄せられていました。
そこで今回の取り組みでは、情報整理だけでなく、妊娠が分かってから復帰後までのコミュニケーションの流れ全体を改めて考え、設計していきました。妊娠が分かってからの働き方や産休に向けての準備を本人・上長・人事の三者で話し合う「三者面談」や、手続きやサポート内容を確認する「産休前面談」、復帰に向けての「復帰前面談」「復帰初日面談」「復帰後3か月面談」など、どのタイミングでどのような会話・サポートが必要かを整理したうえで、安心して休みに入り、スムーズに戻ってこられるようなプロセスを整えていきました。ガイドブックにはこれらの流れや手続き、公的制度の情報を一冊にまとめ、「これを見ればすべて分かる」形にしています。坂下さんをはじめ実際の取得者の声も反映し、様々な部門の方々と協力しながら"安心してキャリアをつなぐためのツール"に仕上げました。
坂下:完成したガイドブックを見て「欲しい情報が網羅されている!」と感動しました。特に冒頭の「はじめに」で全体のコミュニケーションの流れが示されているのは、とても安心感がありましたし、「はじめに」のすぐ後のページにメッセージが書いてあるのも温かみがあっていいなと感じました。
武田:「心と身体を大切に、無理をしないように過ごしてくださいね。」という、人事部からのメッセージを入れています。最後のページにも協力いただいた方からのメッセージを複数載せていて、全体を通じて「みんな味方だよ」というメッセージを込めて作りました。そこには当事者はもちろん、関わるすべての社員に向けての想いもあったので、デザインについてもかなり時間をかけましたね。
加藤:情報の整理はかなり揉み込みました。全体のデザインとしては、優しさと情報量のバランスを意識して仕上げています。文字だけの情報だと、読む人によっては「しんどいな」「頑張らなきゃ」と負担に感じてしまうかもしれないので、明るいトーンや柔らかい曲線を使ったイラストを入れることで、安心感を伝えたいと工夫しました。
武田:届けたい対象者が多かったので、いろいろな人の目線で見てもらえるようにデザインも工夫してもらいましたよね。
加藤:はい、今回は様々な読み手をイメージして作ったキャラクターのデザインも特徴だと思います。はじめはいわゆる「お母さん」のキャラクターが中心のデザインだったのですが、当社には多様な個性を持つメンバーがいるよね、という意見が出て。それに、産休・育休は女性だけの話ではありませんよね。そこから当社のPurpose(パーパス)やPromises(プロミス)に立ち返りながら、これらの意見を踏まえて固定的なイメージにならないよう、様々な夫婦の形、家族の形、働く人の服装など、「多様性」を意識して表現したのが今の形です。
武田: 産休・育休というと、どうしても“出産をする本人”にフォーカスされがちですが、そこに関わるのは本人だけではないと思ったんです。例えば、パートナーが出産する際にも不安や疑問はたくさんありますし、はじめて部下の産休を経験する上司が「どのようにサポートすればいいのか」と悩むケースもあります。そうした様々な立場の人が安心して関われるようにしたいという想いがあったので、このガイドブックは最初から「本人だけを対象にしない」という設計にしました。また、不妊治療に関する情報を掲載しているのも、非常にセンシティブなテーマでありながら、周囲の理解やサポートが欠かせないと感じたからです。当事者だけでなく、共に働くすべての人が互いの立場を理解し合うきっかけになるような、そんなツールとして活用されることを目指しています。
加藤:活用が進むとまた別の声も集まると思います。今後はよりリアルな声を盛り込んで、アップデートしていきたいですね。
坂下: 「サンクスデー」は2年前から毎年12月に開催していて、社員のご家族やパートナーをオフィスにご招待して行うイベントです。いわゆるファミリーデーがイメージに近いでしょうか。社員の大切な方々に日頃の感謝を伝えるとともに、当社をより深く知っていただくことで、メンバー自身やそのご家族が当社に親しみを持っていただけるような体験を提供する場としています。
坂下:例えば、社内ラボでの「化粧水作り体験」や「肌診断体験」、また商品を使ったマッサージ法を紹介するワークショップ等を行っています。いろいろな世代の方がいらっしゃるので、小さな子供から大人まで楽しんでもらえるように工夫をしています。昨年は、社員の日々の業務についても知ってもらえるようにと考え、商品が作られる過程や、どういう想いで商品づくりに関わっているのかを直接社員からお話しする機会も設けました。そして後半には、全員が一同に会するかたちで懇親会も行っています。
加藤: 食事をしながらご家族同士が挨拶をしたり、交流したりする時間もあって、すごくアットホームな雰囲気ですよね。以前、同僚のお母様がいらっしゃっていて、ご挨拶をさせてもらったこともあるのですが、ご家族にお会いできるのは貴重な経験でした。
武田:実際にご家族と顔を合わせて話したことがあると普段の会話も変わりますよね。「●●さんのお子さん」ではなく「●●ちゃん」になり、自然とサポートしたい気持ちが湧いてきます。
坂下: 子育て中の社員や、育休中の社員が集まって、悩みや情報を共有する場として実施しています。育休中の社員にとっては、久しぶりに会社に来て、様々な部署のメンバーと話せる貴重な機会です。私が育休中にこういう場があったら嬉しかっただろうなと思って企画に盛り込んでいます。
坂下: サンクスデーについては、様々な立場の社員から「上司や同僚の新しい一面を知ることができた」「横の繋がりが強くなった」といった感想をもらっていて、参加して良かったという声を聞くことが多かったです。また、サンクスデーの企画は手挙げ式でメンバーを募り、部署を横断して社員が協力して運営する形をとっているので、ここでも新たな繋がりが生まれているのを感じました。加藤さんもデザインでご協力いただき、参加された方がワクワクするような素敵な名札とパンフレットができましたね。全員がこういったイベントの機会等に関わることで、同じ会社で働く仲間として、互いを知り理解し合おうとする雰囲気が続いていくといいなと思っています。
武田:会社として「どんな性別、年齢、国籍であっても、全ての人が輝けるように」という強い想いがあります。社員一人ひとりがその想いを体現しようとしているからこそ、取り組みが活きていると感じます。
坂下:はい。「Uniqueな感性と思考で生み出した製品やサービスで、すべての人を年齢から解き放ち、新たな価値観で輝かせる。」というPurposeのもと、これらのPromisesを通じて、一人ひとりを尊重し合うカルチャーが育まれているように感じます。
武田:私は「Never boring」を特に大切にしています。固定概念にとらわれずに、常に「もっと良くするためにはどうしたらいいか」を考えることが、会社のフェーズが変化していく中では、重要ですよね。このPromiseと会社の想いが日々のチャレンジの指針になっています。
加藤: 私もこれまで、Promiseの「Always true」を胸に、お客様やメンバー、会社と真摯に向き合ってきました。経験を重ねてきた今は、「No limits」の精神で、自分の殻を破って新しいことに挑戦していきたいと考えています。それも、ベースに仕事とプライベートのバランスが取りやすく、挑戦しても大丈夫と思える環境があるからできることですよね。
坂下: 私は子育て中の身だからこそ、特に「Never boring」を意識して、物事の本質を冷静に捉え、凝り固まらず、しなやかであることを大事にしています。それも、個を大切にする会社の姿勢と、一人ひとりに真摯に向き合うメンバーが揃っているからこそ実現できることです。これからも仲間と一緒に、固定観念や年齢に捉われず好奇心を持って活躍し続けたいです。
※部署や役職、仕事内容はインタビュー当時(2025年12月)のものです。




